“お土産”から“おやつ”へ・・熱い思い
1.魅力たっぷりの商品たち
定番商品の新たな形
みなさん、左側の写真は何だと思いますか?
正解は『夕子トースト』です。
夕子は京都を代表する和菓子として有名ですが、今はおやつとして召し上がられるだけではなく、日常の食事としても食べられるなど、より生活に馴染んでおります!実際のお味は、皮の表面に焼き目が付くことで香ばしさが生まれ、本来のニッキのスパイスと中の餡がとろけた甘さが絶妙なハーモニーを醸し出し、まさに絶品です。是非お試しください♪
他にも生八ッ橋を焼いてナンのようにして食べる『キーマカレー』など、面白いアレンジメニューがたくさんございます。他にも様々なアレンジレシピをはじめ、新商品などの耳寄りな情報が井筒八ッ橋本舗【公式】Instagramでご覧いただけます。右側QR画像よりアクセスしてみてくださいね!
「ほんまもん」の味
江戸時代後期の文化二年(1805年)に創業した「井筒八ッ橋本舗」は、創業以来「ほんまもん」の味を追求し、米粉、砂糖、ニッキ、小倉あんなど、素材の持ち味が生きるようにこだわり続けてきました。
例えば、ニッキは天然粉末の物を使用しています。ニッキ味が茶色なのは天然物を使用している証であり誇りなのです。他にも夕霧で使用されている餡は、発祥の地である嵯峨の小倉山麓で、現代に蘇らせ自社栽培した『小倉大納言』という小豆を使用した小倉餡です。
これらをはじめとするこだわりは、お菓子やおもてなしから生まれたご縁を通して、京文化や歴史に思いを馳せていただければという思いから来ているそうです。
最近ではスーパー等でも購入できるようですので、久しぶりに八ッ橋を召し上がって、京都に思い馳せてみてはいかがでしょうか・・・?
2.歴史と永続の極意
永続の秘訣は社訓に・・・?!
井筒八ッ橋本舗の創業は文化二年(1805年)と長い歴史があります。200年以上と永続の秘訣は『社訓』にあるようです。
1番大事にされている社訓は「利益よりも永続」利益を目的とせず、いつまでも商いを続けさせてもらえるよう、いい食材で1番いいものをつくることを大切にされているそうです。
その他にも素晴らしい家訓があり「お客様に感謝、社員に感謝、仕入先に感謝」と、とにかく様々な御恩に対する感謝の思いを大切にし恩返しをしていきたい、人のためになることを行おうという気持ちを大切にされています。
井筒八ッ橋本舗の歴史とは?
文化二年(1805年)、初代津田佐兵衞が業を起こし、そこから井筒八ッ橋本舗の歴史がはじまりました。
当時祇園の茶店で人気を博していた「堅焼きせんべい」が、現在の「八ッ橋」の由来となっています。これこそが「井筒八ッ橋」として今に受け継がれている、井筒八ッ橋本舗の原点です。その後、夕霧、生八ッ橋などの愛される商品が誕生しました。
3.様々な社会活動で京都文化を継承していく井筒の想い
井筒八ッ橋本舗では次のような取り組みを通じ社会へ貢献することで京都の文化を継承していく働きに力を注がれてます。八ッ橋販売という枠を超え地域や社会への恩返しを大切にし、多くの人々に幸せと感動を届けるため行われている社会貢献活動の一部をご紹介いたします。
・京町家まちづくりファンド
堅焼きせんべい「井筒八ッ橋」の売り上げの一部を寄附、京町家の「改修費用の助成」事業を通じて、京町家オーナーとともに「公共空間」として再生・保全し次の時代につないでいく取り組み。
・京都市 わくわくWORK LAND
主に小学校高学年を対象に疑似販売体験などを通し児童の「仕事」や「働く事」に対する興味・関心を高め、職業観や勤労観の素地を培い生き方探究教育を目的とした取り組み。
・京都物産出品協会としての活動
京都の伝統産業の復興と各種博覧会、展示会への出品斡旋活動を通じ伝統ある京の技と味を守り育てる。毎年全国各地で「京都展」を開催し京都物産の販路拡大し京の文化や観光の宣伝・紹介。
また井筒八ッ橋本舗の商品由来をもとに行う恒例行事を通し地域貢献に力 を注がれてます。
・八橋祭(毎年6月12日開催)『井筒八ッ橋』の由来となった八橋検校の遺徳を偲び、昭和24年より毎年6月12日の命日に京都黒谷の常光院で毎年実施。また、75回目の今年催された「井筒八ッ橋ファミリーフェスティバル」では八ッ橋を使った和菓子作成教室や様々な体験イベントを開催しお子様も楽しめるイベントとして地域の人々へ楽しみを提供・好評を得られました。
・夕霧祭(毎年11月開催)菓子「夕霧」のイメージとなった名妓・夕霧太夫。その遺徳を偲び、毎年11月嵯峨清凉寺で法要と島原太夫によ太夫道中を開催。
・小倉あん発祥地顕彰式(毎年3月開催)小倉の里にある二尊院の境内に、小倉あん顕彰碑を設立。また、小倉の里にて小倉大納言小豆の栽培を復活させる取り組みにも力を入れられています。
4.めざすは、地域の皆様から愛される企業
滋賀と京都が一丸となり、文化で日本全体を元気に!
「10年後、20年後に向けて、御社はどのような企業をめざされるのでしょうか?」そんな問いに対して、返って来た言葉は、「めざすは、地域の皆様から愛される企業です。」という言葉でした。在り来たりな答えのようにも思えましたが、「言うは易し、行うは難し」です。
しかし、いろいろな社員の方にお話を伺い、製造ラインや店舗を拝見していると、「地域の皆様から愛される企業をめざすぞ!」そんな意気込みが、随所に見らましれた。
例えば、社訓の中の、「儲けるな、損するな」であったり、追分店にある展示物の数々。店舗前にそびえ立つ坂上田村麻呂と天智天皇の石像は、「滋賀と京都が一丸となり、文化で日本全体を元気にしていく」との目的で建造された、と伺いました。店舗にある商品ラインナップも、自社商品だけを陳列するのではなく、甘いものから辛いものまで、京都と滋賀の名産品が、所狭しとラインナップされ、販売されています。
これは、自社だけが発展するのではなく、「地域の他企業も、共に発展していきましょう。」との思いからだそうです。また、商品に関する「弛まぬ改良」も然りです。1805年の創業以来、人気を博していた、箏曲の祖・八橋検校の遺徳を継承した琴姿の堅焼き煎餅「八ッ橋」ですが、時代に合わせて、何度も何度も、味や厚さを変化させていくことで、これからも愛される企業になっていかれるのだと思います。
お菓子を通して、文化や歴史を伝え続ける!
製造ラインにおいて「少しでも体に良いものを」と天然のニッキ粉末を使用し、「少しでも食感の良いものを」と改良に改良を重ね、「少しでも風味を長持ちさせたい」とパッケージにもこだわっています。そんな弛まぬ改良があったからこそ、200年超もの間、愛される商品を提供し続けて来られた秘訣だそうです。
また最近では、京都以外の地でも手に取って頂けるよう、ネット通販やコンビニなど、販売チャネルを拡げる事にも注力し、より多くのお客様にお届けする工夫が凝らされています。
これまでは、『お土産』としての印象が強い「八ッ橋」ですが、今後は、「お土産から日常へ」をスローガンに掲げ、日常のおやつとして食べて頂けるよう、さまざまな創意工夫を重ねられています。
200年以上前から脈々と受け継がれている「お菓子を通して、文化や歴史を伝え続ける」ことをモットーに、これからも古くて新しい企業として多くのお客様に古都京都の魅力を発信し愛され続いていく井筒八ッ橋本舗に注目していきたいです!
株式会社 井筒八ッ橋本舗
◼︎株式会社 井筒八ッ橋本舗
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