あなたの会社は何をされている会社ですか?
甘酒とわらびもちを中心として甘味喫茶を京都の東山八坂の塔法観寺隣で営むと共に、名古屋髙島屋でも甘味喫茶をしております。その他和菓子の製造と販売を行っております。
創業はいつ頃ですか?今、何代目ですか。
また今に至る歴史など簡単に教えてください。
明治に活躍致しました上方の落語家2代目桂文之助が明治42(1909)年に落語家を引退するにあたり京都東山高台寺の塔頭に自身が使用した扇子を納めた扇塚を建てたのが所以で寺の茶所を継承し甘酒茶屋として創業しました。その後多くのファンが訪れ多くの方から文之助さんの茶屋という事で「文の助茶屋」に名称を改めました。看板は「甘酒」でしたが茶どころでは「わらびもち」も提供し昭和に入り各地物産展で販売するうちにわらびもちも全国各地の方から認知して頂くようになりまして現在に至っております。中でも昭和30年代には抹茶を食材として使うところはなく、今では全国津々浦々当たり前になりました抹茶をわらびもちに入れた「抹茶わらびもち」は当社がさきがけです。
経営理念や大切にしていることは何ですか?
創業者の2代目桂文之助は「京に田舎あり、粋様参る無粋な店」という言葉を残しました。
時代は変われども京の良さ、人々の人情や思いやりは昔のままに田舎風であれ、粋なお客様が沢山来て頂けるよう私達は謙虚におもてなしを行うという風に聞き伝えており、流行りを取り入れつつも古典落語 人情噺の落語家としての心意気が当社社内にも伝わっております。
近年は、それに加え「愛される会社をつくりましょう」という社是をかかげ創業者の言葉と同じく私達の働く指針としております。
「おすすめ商品」や「こだわりの商品」をご紹介ください。
また、アピールしたいポイントなど教えてください。
おすすめの商品は、何を差し置いても当社の創業以来の看板定番商品の「甘酒」です。今回おすすめの「甘酒」は、創業以来「甘酒のもと」として現在も販売しております「もと」のみでしたが、今回ご紹介の品は、すぐに飲める1回お一人様の飲み切りタイプとなっております。
原料には京都府産の「日本晴」を使用し、洗米して蒸し種付けをして保温発酵させ、別で炊いたかけ米を混ぜ調整し加湯、樽に入れて加温、寝かせて糖化発酵したら”もと”になります。「もと」の味を調製しこの飲みきりサイズの「甘酒」を作ります。
文字で書きますと至ってシンプルですが、発酵物で生き物です。季節の移ろい、気温や湿度、天候にもお米の具合にも左右され、慣れた熟練職人の判断で創業時からの様々な積み重ねを継承しながらお作りしております。
最近新たにチャレンジされた事、または今後挑戦してみたいことは何ですか?
近年、観光土産需要や物産展での販売も行って参りましたが、それとは別にご家庭でも直ぐにお召し上がり頂ける甘味はないかという事で考案致しましたのが「おうち甘味シリーズ」です。手軽にご家庭でをコンセプトに中身が分かりやすいパッケージと簡易な包装にして量目もたっぷりサイズにするなど、販路も高質スーパー様や食料品店様に従来とは違う販路でお売りしております。
社長様のご趣味は何ですか?
趣味ではないですが、茶道と美術鑑賞の他、コロナ禍でしばらくお稽古のお休みが続いていますが祇園祭鷹山の能管の囃し方、又八坂神社宮本組の雅楽班員として篳篥のお稽古をしております。
2022年令和4年夏に約200年ぶりに復興します祇園祭鷹山は認定されている祇園祭最後の曳山です。そこで○〇の手習いではございませんがしっかりとお町衆の祭事でもある祇園祭に参加して参りたいです。お囃子も雅楽も日本の古典音楽、西洋音楽で育った私にははじめびっくりしましたが、やはり調和や協調を重んじます。聖徳太子のお言葉「和を以て貴しとなす」を身をもって体現しております。
200年ぶりの祇園祭鷹山復興は多くの方にまだまだこれから支えて頂きますが、その先には祇園祭の目的であります疫病退散がなされますよう、祈願致します。
健康にいい事されていますか?
甘党ですからしっかりと毎日甘いものが食べられるように、1日1万歩を目標に二条城を散歩しております。以前に走って腰を痛めましたので走らず歩くという事を心掛けております。二条城の四季の移ろいも健康のバロメーターです。
PRしたい事柄
飲食店、食品製造会社ですのでお客様に安心安全な食べ物を提供することは、もちろんですが、従業員さんのやりがいや健康、そして美味しい食べ物を作るだけでなく、京都や日本の文化や伝統というふわっと取り巻く何かも一緒に世界の方々にお伝えできるブランドとして成長していきたいと考えます。
文の助茶屋
取扱商品
きなこぷりん・抹茶ゼリー・あんみつ(生) 他
代表商品
甘酒・わらびもち