株式会社 関製菓本舗

これからも大事にしたい”京せんべい”

※藤兵衛庵の会社ロゴ

 皆さんは「おせんべい」と聞いて、どんなおせんべいを思い浮かべますか?醬油が塗られたおせんべい?動物の形をした甘いおせんべい?実は、日本の中でも、一言で「おせんべい」と言っても原料や製造方法も異なるんです。
東日本エリアでは、米粉が原料ですが、西日本エリアでは小麦粉・卵・砂糖が原料となっているんですよ。

 さて、”京せんべい”って聞いたことありますか?“京野菜”、”京漬物” ”京料理”は聞いたことがあるかもしれませんが、なかなか聞き馴染みのない言葉かもしれません。先ほど述べた小麦粉・卵・砂糖を原料としたおせんべいで、甘い香りのするおせんべいです!

今回は、古く100年以上前から京都の大将軍で”京せんべい”業を営む関製菓本舗様をご紹介いたします。

1.関製菓本舗とは?

 関製菓本舗は大正11年に創業し、今年で101年になります。企業向けに京せんべいを製造販売しており、自社製品の製造販売だけでなく、お寺の焼き印が押されたおせんべいや、企業の商品を使ったOEM商品など幅広く対応されています。一般の方向けには、「藤兵衛庵」という屋号の販売店を作り、職人手作りの商品を多くの方に広めています。

  季節やイベントに合わせて様々な商品を開発されていて、うちわの型や紅葉の型のおせんべい、桜のクリームをサンドした商品や、おみくじ入りのせんべいなど見ても楽しい、食べてもおいしいお菓子を沢山生み出しています。最近では、「御構OKAMAI」という新しいブランドも立ち上げたとか。

古くからの歴史を大切にしつつ、毎年20~30の商品を試作されるチャレンジングな関製菓本舗ですが、今回は、特にこだわりを持たれている’生地’の2つの秘密についてご紹介いたします。


様々な形の商品や受賞歴がありました!

2.特許取得されている手巻きの製法?!

手巻きで作られる製法のせんべいはその昔、特許を取得しており、他社で巻きの菓子を販売するには関製菓本舗の許可が必要であったという。ある有名なお菓子会社で売られているお菓子の元祖にあたるそうです。

水の様な薄い生地を素早くのばし、一つ一つ丁寧に職人さんの手で巻き上げて作られているんですよ。何といっても焼きたてなので非常に熱い!今までに何度もやけどを繰り返したため、職人さんは皆、手の平が厚く、固くなっているとのこと。関さんも、若いころ工場で手の保護を忘れて作業をされ、大やけどをして病院に行ったと笑いながら話をしてくださいました。

関製菓本舗のお菓子は、この昔ながらの製法と伝統で作られているだけでなく種類も豊富!クリームの入った『鞍馬杉』、あられを中心に巻いて海苔風味・胡麻風味がある『新みずほ巻き』、バニラクリーム・チョコクリーム・抹茶クリームをそれぞれ詰めた可愛らしい『花彩つむぎ』、有平糖をあつあつのせんべいで巻き上げた『絹巻』『抹茶絹巻』『梅絹巻』等があります。絹巻の食感は甘い巻きのせんべいの中にパリッとした飴が入っており食べ応えありますし、それほど大きくないのでいくらでも食べれちゃいます。


※お店の人気商品の鞍馬杉(抹茶)・絹巻(白)

3.生地の形成は10秒が命!?

 皆さんは普段食べているお菓子が出来上がる工程やそのお菓子に込められた想いなどをご存じでしょうか?写真の絹巻は出来立て熱々状態の生地を10秒以内に形成された飴に巻いていく、という工程で出来上がっています。 

 この飴に巻いていく工程は機械が行うのではなく、昔からの製法と伝統を受け継いだ熟練の職人さんがスピーディーに、かつ一つ一つ丁寧に手作りされています。商品によって形成する形も違えば、串を刺したり、おみくじを中に入れたり、と複数の作業を10秒の中で終える必要があります。少しのミスで商品として販売できなくなるため、非常に繊細な作業が求められます。 

 形成以外にも「生地を作る」「生地を焼く」工程もあり、どの工程も職人の長年の感覚で作業をされています。季節によっても生地の状態や鉄板の状態が変わってくるため、生地の垂れ方、触った時の硬さ、火の色、火の大きさなどを見極め微調整することで、おいしいお菓子が出来上がっているとのことでした。 

 最近では機械も発達してきているので、手間がかかり、形成が難しい手作りを辞めようと思った時期もあったそうです。しかし、他にはないこの技術を絶やすまいと、現在でも手作業にこだわってお菓子を作り続けています。
ただ、職人の確保は積年の課題で、非常に熱い環境での作業やせんべいという特殊な仕事ということでなかなか若い人が見つからない、見つかっても非常に繊細な技術を習得してもらうにも時間が必要と苦労されていました。和菓子や洋菓子のように、せんべいづくりも学校で教えてくれたらいいのですが、なかなかそんな学校は無いそうです。。。。。 様々な苦労の上で、おいしいお菓子が出来上がっているんですね!


※こちらもお店の人気商品の花彩つむぎ(抹茶味)

4.さいごに

 関製菓本舗やせんべいの生地の秘密いかがだったでしょうか。現在私たちの身近にある商品は機械を使用し大量生産するお菓子がたくさんあるかと思います。コロナ禍で以前よりも誰かと接する機会が少なくなったかと思います。そんな世の中だからこそ人の温かみを感じられる、職人さんの想いが詰まった関製菓本舗の手作りのお菓子を大切な誰かと食べてみてはいかがでしょうか。

株式会社 関製菓本舗

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